《#5》大嫌いな男が取り持つ、未来の夫との出会い
このブログは、私と旦那さんが出会って結婚するまでのシリーズ記事です。
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セラピー業界の重鎮である
カエル先生に連れられて懇親会に行ったものの…
あっという間にカエル先生は
ご挨拶を希望する人たちに囲まれてしまいました。
懇親会でどう過ごせばいいか分からず
ポツンとしている私に一人の男性が声をかけてくれました。
はじめまして。お一人ですか?お名詞交換よろしいですか?
あ!初めまして!
あの…私、こういう場所あまり慣れてなくて…
名刺、会社のしか持ってないんですけど…💦
そう言って相手の顔を見たとき
私は心臓が止まりそうになりました。
………!!!!!!!
最高に会いたくない奴が目の前にいた
なぜ心臓が止まりそうになったの、って?
それは目の前にいたのが
会社の取引先であるHさんだったからです。
会社の人には私が
心理学や脳科学などについて
学んでいることは秘密でした。
ましてこの場は
自己啓発やコーチング、セラピー業界の人間が集まる場所。
こんなところに私が参加していると
取引先の人に知られるなんて…!!!
きっと私の顔が硬直していたのでしょう。
Hさんはまじまじと私の顔を見て、こう言いました。
あれ?
もしかして○○○(会社名)の有紀さんですか?
なぜこんなところに?
(終わたぁぁぁぁぁぁ!!!)
な
ん
で
お
前
が
こ
こ
に
い
る
ん
だ
よ
っ
😭
いや〜今でも鮮明に思い出せます。心臓やばかった…。
しかもHさんのこと
実はかなり苦手だったんですよね。
(大っぴらすぎるカミングアウト)
独特の感性をお持ちというか
何考えてるかわからないというか
絶妙に空気読めないというか…
とても個性が強い人だったんです。
お前、会社でこのことを言わないだろうな???
でも空気読めないHさんなら言いかねない…
どうする口止めするか。
いや、口封じか?
私とHさんの激しい攻防戦
一刻も早くその場を立ち去りたい私と
おそらく親近感を感じたHさん。(やめてくれ)
適当に会話を濁して
離れようとするも失敗。
この世の終わりのような
顔をしている私をスルーして
Hさんはこんなことを言い出しました。
そうだ!有紀さんにぜひ紹介したい人がいるんですよ!
あ…はい…ぜひ…
(そんなにグイグイ来ないでHさん、お願い放っておいて)
(そして明日には記憶喪失になっていて)
Hさんから逃げることを諦めて
げっそりしながら言われるがままに連行。
イグアナさん!ちょっと紹介したい人がいて。
こちら有紀さんです。
顔を上げると
そこには懇親会には珍しく若い男性。
手に水晶玉を持ち
それが浮いているように見える技を披露して周りを沸かせていました。
イグアナさん、有紀さん。
お二人ぜひ連絡先を交換してください!
(え、何その謎な展開)
ええと…Hさんはこちらの男性とお知り合いなのですか?
いいえ?
さっき初めて会いました。
意味がわからない
やっぱりHさん苦手だ…
まさかその男性が
将来の旦那さんだなんて
この時はまだ思いませんでした。
私の頭の中は「Hさん勘弁して」で占められていました。
ただ…イグアナさんに会った瞬間
今まで感じたことのない
不思議な引力があったことだけは確かでした。